
酢の消費量が世界一といわれている中国。その中国で最も有名な酢が、日本でいう黒酢「香醋(こうず)」になります。
香醋のふるさとは、中国の江蘇鎮江で長江と大運河の交差している場所に位置しています。日本の黒酢とは原料や製造方法は異なり、主な原料となっているのは「もち米」と「麦胚芽」が多く、製造方法はその原料を焙煎したり砂糖を加えたり、時には酒粕で造ります。
また、日本の黒酢と同じように香醋も長い時間をかけて熟成するため(香醋の熟成期間は、長いもので5年~8年かかることもあるようです)、鼻につくような独特の香りが少なくなり、味もまろやかになります。そのため、中国では使い勝手の良い酢として料理はもちろんデザートにも使用されます。
日本の醤油感覚でさまざまな料理に使用したり、ドレッシングやフルーツジュース、点心のタレにも混ぜて美味しくいただきます。中国の消費量が高い理由は、酢の持つ効果や効能に期待し、健康を考えて使用する人が多いことが挙げられるようです。そのアミノ酸の量は、日本の米酢の約20倍、黒酢の約3倍の含有量があり、熟成期間が長ければ長いほど増え、効果も上がります。
また、アミノ酸の種類も豊富で、人の身体を構成している20種類のアミノ酸すべてを含有しているといわれています。こういったことからも分かるように、中国で香醋は健康を支える酢として各家庭に必要不可欠なものになっているのでしょう。