
黒酢と米酢の違いは、見た目の色や香りなどでも分かりますが、その大きな違いは「原料」と「製法」にあります。
米酢の原料は「精米」を使用しますが、黒酢は「玄米」もしくは「大麦」を使用します。黒酢の元祖といわれている「かめ壺(アマン壺)造り黒酢」のある鹿児島県福山町では、200年以上も前から「玄米」を使用した黒酢造りが行われてきました。玄米とは、収穫されたお米から籾殻(もみがら)だけを取った状態のもので、精米された米よりも栄養価が高いといわれています。
また製法において、米酢は原料の精米を蒸したものをホーローやステンレスなどの金属容器に入れ、糖化、発酵などの工程を経て製造します。製造にかかる期間は、およそ4ヶ月ほどの短期間。一方、黒酢は長い時間をかけてじっくりと造られます。
「かめ壺(アマン壺)造り黒酢」は、壺の中に玄米、麹菌、水を仕込み、それを屋外に置き放置します。そして、鹿児島の強い太陽光に照らされ、冷たい海風にさらされながら、その中で自然に糖化、アルコール発酵、酢酸発酵まで行われます。その熟成期間はおよそ1年~3年となり、こうして生みだされた黒酢は、米酢に比べて美しい琥珀色をしており、味も香りもまろやかです。長い時間をかけることで、より熟成させることが出来るため、アミノ酸やクエン酸、有機酸やビタミン、ミネラルも普通の酢に比べると多く含まれます。
これらの成分にはさまざまな効果や効能が期待出来るので、普通の酢と上手に使い分け黒酢を身近に摂り入れてみてはいかがでしょうか。